『ユネスコ世界記憶遺産 「慰安婦」の登録』 第一回

第一回お話し 「登録」の概要とこれまでの経緯

2016年5月に、「慰安婦」に関連するユネスコ世界記憶遺産文書としての登録申請が2件提出されました。「日本軍の規律」と「慰安婦の声」の2件で、それは慰安婦を規律で処した文書と、もう一方は慰安婦が性奴隷であったとする慰安婦の声の文書でした。ユネスコの審査委員会は翌年10月に、両申請団体による対話での合意により、できるだけ多くの関連文書の登録を目指しなさい、とする勧告を出しました。

その勧告から7年近くも経ちましたが、その対話は未だ実現していません。そしてその為の話し合いは続いています。そうです、『ユネスコ世界記憶遺産 「慰安婦」の登録』は未だ続いています、終わっていません。

が、その対話の為の条件すら未だ合意されていないのが現況です。

遅れている原因は、制度の不備もありますが、「声」側が合意する為のちゃんとした対話をやりたくない為と、それに呼応した「邪魔が入っている為」です。

本件‐「慰安婦」ユネスコ世界記憶遺産登録‐は、事情が込み入っていますので、何回かに分けて分かり易いように説明したいと考えます。その回数は5-10回でしょうか。

本件は未だ対話の為の話し合いが続行中ですが、遅々として進まない本件の取り組み方を公にすることは公益に資すると考え、広く世に意見を求めるものです。

1.申請団体

申請団体名とその代表は次の通りで、申請は二ヶ国以上で構成された国際的な連合のみ可能):

・「日本軍の規律」

米国登録団体:‐日本再生会(カリフォルニア州登録のNGO)代表:細谷 清

日本登録団体:‐慰安婦の真実国民運動(非登録NGO)代表」:高橋史郎

‐メデイア政策研究所(社団法人)代表:小山和伸

‐なでしこジャパン(非登録NGO)代表:山本優美子

・「慰安婦の声」九ヶ国20諸団体で構成、その内:

‐確認できた登録団体:  4団体

‐非登録団体:      7団体

‐(非登録と推測される)不明:9団体

2.これまでの経緯を簡単に纏めます:

・2016年5月に「日本軍の規律」4団体は登録の申請書を提出            (同時に韓国側の20団体で構成された「慰安婦の声」も提出)

・2017年10月にユネスコは、両申請者間の対話・合意での文書の登録を勧告

・2021年4月に登録制度が承認制に変更される                  (この後、旧制度での登録申請を受け付ける為の対話の条件を協議が本格化する)

・2022年5月山本事務局長辞任・細谷への移譲を申し出 ⇒細谷への変更承認

・   11月加瀬先生他界

・2023年1月 山本 事務局長返還を要求⇒(5-7月頃)「多数決」で細谷を解任

・   7月 ユネスコ司会者が対話の為の最終条件書(案)を提示

・2024年2月20日 ユネスコの司会者から「(提示から7ヶ月も過ぎた)最終条件書(案)への回答が、何時になったら出せるのか回答しなさい。」と催促

両申請団体の対話は2022年12月に、翌年の2月での開催が決まりかけましたが、「声」が土壇場で拒否して、実現に至りませんでした。

その経緯を次回で述べます。

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『ユネスコ世界記憶遺産 「慰安婦」の登録』 第一回」への2件のフィードバック

  1. 慰安婦が性奴隷として物のように扱われていたと主張する韓国側やそれに加担する日本の反日グループと対話を行うことは難しい気もしますが、一つ気になったのは山本さんが辞任しておきながらまた返り咲くなどの日本の保守側にも何か足の引っ張りあいがある気がしますが、そこを反日グループに上手く利用されないようにと切に願います。一致団結して戦っていただきたいですが大丈夫でしょうか?心配です

  2. ご意見を承りました。

    山本氏自らの辞任、返り咲き‐細谷の解任といった「ごたごた」に巻き込まれたくないし、云わば内輪の恥ですので外に出したくない事です。
    4団体ですから、主導的であった山本氏が賛成しなければ、「ごたごた」にはなりませんでした。
    保守運動の中で現実に起きたこの様な「ごたごた」を知り、その対処が間違っていなかったのか、を検証する事は、今後の運動に資すると考えて、事実だけを公表して、皆さんのご意見を伺いたいと考えております。

    また、そうする事が、「ごたごた」をこれ以上「ぐだぐだ」にしない事だと考えております。

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