ユネスコ世界の記憶に偽「南京虐殺」が登録できたカラクリ

2015年10月10日に偽「南京虐殺」はユネスコの「世界の記憶」に登録されました。

中国が国家・党を挙げて登録に暴走し、ユネスコも一緒に暴走した事を述べました。

ユネスコが中国の意を受け、日本の反対を無視して暴走できた理由は、この「世界の記憶」の制度欠陥に在ります。

「世界の記憶」は良く知られている「世界遺産」(世界自然遺産、世界文化遺産、世界複合遺産)とは全く別な制度です。その違いを一言で言えば「世界の記憶」はユネスコの独自の事業‐ユネスコが事業主で、世界遺産は国際条約でユネスコは事務局で主体は加盟各国です。だから「世界の記憶」では、ユネスコは好き勝手に暴走して登録できます。そもそも申請は誰でも、分かりやすく言えば幽霊団体・個人でも申請できました。二つの制度を比較した図を添付します。

2021年4月に制度改革がなされユネスコの暴走はある程度抑えられましたが、その改革は申請受付に関係国家が介入できる程度です。

二つのグループによる「慰安婦」の記録登録申請は2016年に為され、受付けられて審査を終え、国際諮問委員会は2017年10月に両グループの対話を事務局長に勧告しました。これ等全てのステップは、制度改革が為される前に踏んでいます。

両グループの申請を、制度改革後のルールに従って改めて受付け・審査が為される事で、登録された場合の正当性は確保できます。ユネスコが再び暴走するのか、改善された制度で再審査するのか、事業主体のユネスコ次第です。

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日米に拠点を置くNPO法人、 国連での特別協議資格を保持 歴史の真実を世界に求め、世界に発信し、史実の誤解によって起こる国際紛争の解決を訴える

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