2016年6月7日に、カリフォルニア州パサデナ市にある第9連邦高等裁判所のパサデナ支所でグレンデール市に対する慰安婦像撤去裁判の控訴審が開かれました。
前回の連邦裁判所の第一審では、法廷を開くことも無いままに、敗訴になりましたので、連邦裁判所で、開廷されたのは初めてのことです。
原告側からは、Ronald Barak 氏が陳述しました。被告側からはChristopher Munsey でした。
動画で法廷での陳述、応答のすべてが視聴できます。
14-56440 Michiko Gingery v. City of Glendale
今回は判決は出ませんでした。3人の判事が協議して、判決を出すことになります。
今回の公判の状況から、以下のことが言えると考えられます。
判事は、両方の弁護士に厳しい質問を浴びせました。回数としては、Munsey 氏の方により多くの質問がなされました。質問は、反対意見を持っているから質問をする場合もありますが、より良い答えを引き出すためのものもあります。したがって、その数だけからどちらが有利であるかは言えません。
しかし、第一審でのAnderson 判事が見せたような、我々に対する敵対意識は見られませんでした。
高等裁判所の判事は、下級裁判所の判事とは、明らかに違うようです。
3人の判事のうち、中央のReinhart 氏は、同様の案件に多く携わった人で、内容の理解の程度が高いようです。
左の女性判事、Wardlaw 氏も経験の深い判事です。右側のKorman 氏は、New York から派遣された客員判事で、高等裁判所には所属していません。
本日の公判で明らかになったことは、グレンデール側の反論にかなりの問題点があることが判事に認識されたことだと思います。判決は、いつどのような形で発表されるかは、不明ですが、第一審に差し戻しの可能性がかなりあると思われます。
2016年6月7日
GAHT-US
代表 目良 浩一