2025年          歴史認識論争を振り返る

 歴史の真実を国際社会に発信して来た当会として、2025年を振り返ります。

 8年近くも前の2017年11月に韓国に国賓として招かれたトランプ大統領は、韓国大統領主催の公式晩餐会で自称元慰安婦を紹介され、その人とハグまでさせられました。
2025年8月トランプ大統領はホワイトハウスで李在明韓国大統領との会談し、慰安婦問題で日韓関係を拗らせるな、(直前に会った石破首相との曖昧な約束ではなく)2015年の安倍首相時代の日韓合意を護りなさいと警告しました。
2ヶ月前の6月に大統領に当選した李は、選挙公約でも慰安婦問題解決を掲げる程にやる気満々でしたが、トランプにお叱りを受けて、その後はなす術もなく静かにしています。
当初韓国の宣伝もあって米国は慰安婦問題を人権問題と認識していましたが、今は日米間の協力上の問題と米国は認識を変えました。
当会GAHTの米国・日本等での2014年からの10年以上にわたる活動が、この様な成果に多少なりとも寄与したものと自負します。

 現韓国大統領李在民氏は、大統領選挙ではユネスコ「世界の記憶」に慰安婦性奴隷を主張する書類の登録を公約に掲げ、6月に当選しました。8月のトランプ米大統領の警告もありましたが、韓国政府・民間団体が一丸となって目指した登録は実現しませんでした。阻止されたと言えます。
10年前の2015年に「南京虐殺」は中国政府の国を挙げての強引な押し込みが成功して「世界の記憶」に登録されました。しかし10年後の「性奴隷慰安婦」は阻止されました。
以下に現中国の例を挙げますが、中韓両国が国を挙げて進めた日本を悪逆とする歴史戦は曲がり角に来ています。

 10月に高市総理大臣が就任してからの現中国政府が仕掛けた「侵略国日本」の世界的な歴史戦は、中国の徒労に終わりそうで年を越えます。
中国政府は、国連でも欧州主要国に対しても、「日本は侵略国」、「その日本に共に戦った連合国同士」等と訴えました。それ等が聞き容れられず、終には「サンフランシスコ講和条約は無効だ」を言い出すほどに取り乱して支離滅裂な主張を繰り出しています。
中国政府高官は散々、1400年近く前の唐の太宗(李世民)の言葉:「歴史を鏡とする」を借りて、日本人に説教を垂れてきました。
太宗のこの言葉は唐代の歴史書『旧唐書』または『新唐書』(『貞観政要』にも同様の記述あり)にこう記されています:
 ・銅で鏡を作れば、衣服や冠の乱れを正すことができる
 ・歴史を鏡とすれば、時代の盛衰を知ることができる
 ・忠臣を鏡とすれば、自分の行動の善し悪しを明らかにできる
歴史は過去を知って先を知る為にあると訓えており、鏡を無くして取り乱す言説不調な現中国政権の盛衰が現われている、と歴史は訓えています。
この様に、旧来の第二次世界大戦史観では先行きを語れない事を露呈した年でした。世界が旧来の歴史観では語れない事を知ったからです。
でもその間違った歴史を特に現中国は鏡としている事が判りました。

 当会は国際的・世界的な歴史の真実を世界に求め、発信して来ました。
日本国内での歴史論戦は近現代史が国際間で地球規模で展開して来た事に対して、日本だけに通用するタコツボ史観が未だ通用しています。
聞く所に依れば、現在に至るも無知や屁理屈であろうがそれを基にした主張が論は論であるとして、論戦しても決着が付かなければ多数決で決する論戦を謳う研究所が日本には存在するとの事。
当会は何にもまして事実を基にした論を展開して真実を求めて来ました。
今後もその基本線を維持する事は勿論、日本での健全な論戦が展開されますように更に貢献して行きます。

 来年もよろしくお願いいたします。

 末筆ながら皆様のご健勝をお祈り申し上げます。

歴史の真実を求める世界連合会

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日米に拠点を置くNPO法人、 国連での特別協議資格を保持 歴史の真実を世界に求め、世界に発信し、史実の誤解によって起こる国際紛争の解決を訴える

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