ブラジル講演に対するブラジル日系協会の反応

**10月18日、19日にGAHTの目良代表がサンパウロで行った講演に対して、現地主催者側からコメントが届きました。

目良浩一先生のブラジルサンパウロでの講演

去る2014年10月18日と19日に、サンパウロ陸軍西南部司令部の講堂で、<日本の戦後の歴史の変遷に関する考察>と言うテーマで、歴史の真実を求める世界連合会会長の目良先生の講演が実施された。この講演の主な目的は、現在ブラシル日系人の約85%を占める2、3及び4世の人たちの日本の歴史に関する知識は、多くの場合雑誌、テレビ、人づてから得た非常に断片的な知識しかなく、もっと系統立ったしかも実地に立脚した日本歴史の知識の提供にある。

目良先生は講演の中で、第二次大戦勃発の動機、終戦後の東京裁判、アメリカ軍による統制とアメリカ制度の強制、経済発展とバルブ崩壊、経済力、特に軍事力の脆弱な日本への中国や韓国の謂れのない政治的攻撃などの内容を、ポ語への通訳も含めて約3時間あまりにわたって分かり易く説明された。

軍の講堂は市の中心街からやや離れた場所にある関係から出席者数は140人程度に限られたが、いずれの出席者も戦後70年の日本の歩みを要約され明快な解釈のついた講義内容に非常に感銘を受け、講演後熱心な質疑がおこなわれた。この内容は、アルゼンチン、ペルーやメキシコの日系社会にも伝達する必要がある。

特に我々が注目に値する情報として、韓国人のアメリカを中心とした学術的根拠のない慰安婦を利用した日本攻撃である。こちらブラジルでも最近韓国人による2,3の日系社会非難の捏造の試みがなされようとしたが、いずれも事前にキャンセルされている。

この機会に明言しておきたいのは、ブラジルの日系人口約160万人の内85%はブラジル生まれで当然他国の移民と同様ブラジル国籍であること。この国の伝統は如何なる人種でも、例え自国で戦争をしているユダヤ人とパレスチナ人なども、平和に生活している事実があること、この事実はブラジル憲法の第3章及び第4章に明記され保障されていること、しかし人種間や階級間の憎しみによる紛争を扇動するような行為は、社会秩序のかく乱を挑発する危険があるものとして刑法1802号で厳しく規制されている。

以上の観点から我々日系社会は、ブラジル人として今後韓国人を含めた如何なる人種の日系社会に対する言われない非難がなされた場合、ブラジル国の平和と尊厳に対する挑戦として受け止め、法的処置を含めたあらゆる対抗策を講じる事を申し上げたい。

ブラジル日系協会

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