国連人権理事会 第42回定期会合に意見書を提出  報告その6

初めての参加者の報告・感想等


今回はGAHTからは、初めて3名の方が国連の会議を傍聴しました。

その記念写真を中国人権進展70年展の看板前で撮りました:

その内の一人堀野浩史さんの感想を掲載します。最初に行って色々と国連ビル内に入るのに苦労されましたが、何とか入って貴重な傍聴をされたと思います:


United Nations Human Rights Council、UNHRC

国際連合人権理事会 雑感

この度、9月9日(月)から13日(金)まで連日5日間国際連合人権理事会に参加する機会を得ることができました。いわゆる従軍慰安婦の問題にはひと一倍の関心があり、問題意識は持っているものの、2008年、同人権委員会が日本の人権状況に関する報告書で、「慰安婦(日本軍性奴隷制)問題に関する完全な解決を日本国政府に対し要求」ということに至った事情、世界各国のこの問題に対する関心、理解はどれほどのものなのか、また、どこでどのようにしてこのような要求が発せられることになったのかなど、今回の参加により、現実的に肌で感じることができたことは私にとって大きな収穫でした。このような機会を与えていただいた、目良さん、細谷さんはじめGAHTの皆さんに深く感謝したいと思います。

■国際連合へ

9月8日初日9:30ゲート前集合、堀野は入り口で申込書の不備のため入場許可が得られず、足止め。改めて入場申請し直し(細谷さんのPCからインターネット発信、細谷さんにはすっかりお世話になってしまいました。)厳重な検査(航空機乗るときのような)を受けて通過、四、五十メートル先の会議場の建物へ。そこには詰め込めば2、3千人は入るかと思える巨大な円形のミーティング・ルーム。その広さと天井を覆う巨大な天井画にしばし息をのむ。パリオペラ座のシャガールの天井画を彷彿させられ、大胆な表現にしばし目を奪われてしまう。

■日本(GAHT)の部会へ勧誘のチラシを配りながら

ふだん我々が目や耳にする国名より遙かに多い聞いた事もない小国の数々、その多さに驚く。我々は有力と思われる国々の名札の机にチラシを置いたが、はたして何かの決議で多数決となった場合、すべての国が一票の同じ力を持っているわけで、はたしてこれらの国々が極東の隣国間で起こっている利害に無関係な問題に関心を持ち、真剣に、真実がどうであったかなど真剣に考える国はあるのだろうか。そこでは声高に叫び、主張した方が勝ち、あるいは賄賂とはいわなくとも何か有利な条件をちらつかせることで主張を有利に進めることは簡単なことなのではないだろうか。かつて日本は、何の証拠もない韓国の主張に強く反論することはなかった。そのため日本軍が朝鮮人女性20万人を強制連行し慰安婦にした、抵抗すると激しい虐待をした、終戦後証拠を隠すためにそのほとんどを殺害したといようなねつ造が真実として理解されてしまった。即座に強く国際社会に反論すべきだったのだ。

国として常にそのような不利益を被るようなねつ造、暴言に対し目を光らせる部署を立ち上げ、即座に時を失せず反論することが必要だと主張する論者がいるが、私もまったく同感だ。

そして今、我々は既に国際的定説となってしまった虚偽ねつ造を切り崩して行くという大変な作業を続けなければならないのだ。いつか真実が勝利を収めるとのんびり構えているようでは、永久に世界のそしりを受けしまう。平和の少女像しかり、ユネスコに記憶遺産登録されてしまった南京大虐殺しかり、後戻り出来ない空しさを感じるばかりだ。

  • 日本(GAHT)部会で

GAHTは、今回初めて短いながらも国連の部会で発言の機会を得たとのこと、すばらしい第一歩。細谷さんの努力に感謝しきり。訪れた人は多くはなかったが、連日ミーティングルームにチラシを置き、めぼしい参加国の机にチラシを配り、GAHTの主張を国連の場に提示出来たことは大きな前進だった。そして少数ながらも耳を傾け、意見をのべてくれた人がいたことは、第一歩としては成功だったのではないだろうか。

もちろん国を挙げ、あるいは国の援助を受けてやっている中国や韓国の部会に比べ、派手さはなかったけれど、我々全員初めての経験、様子がよく分からない中での発表、しかし、一つあるということは無ではない。これからも根気よく継続して理解を求めて行かなければならない。最近インターネット上では韓国からの発信に懐疑的な意見が少しずつでてきているようだ。この傾向がさらに強くなって行くことを期待したい。

私といえば、持論を述べたり、討論に参加出来るような英語力はなく、もっぱら皆さんの下支えが出来れば、最悪迷惑をかけることがないように出来ればと思って参加したわけで、プラカードを張ったり、ビデオを回したりともっぱら裏方役。発表側4人、訪問者延べ10人程度。

  • 韓国、中国の部会で                        1)中国                              まず、この国はNGOと言いながら国家規模で資金をふんだんに入れ、会場の廊下の広い部分に大きなカラーのパネルを何枚も並べ、パンフレットもカラー印刷の立派なもので自分たちの意見を主張していた。世界から非難を受けているチベット、ウイグル、少数民族に対する非人道的な激しい弾圧。しかし部会ではすべての民族を尊重、友好的な関係にあることをぬけぬけと主張していたのには驚くばかり、いったいこの国には良心のかけらもないのか、恐ろしささえ感じた。逆説的に捉えれば、これほど大々的に覆い隠さなければならないのは、隠さなければならないほどの悲惨な現実があるということだ。部会入り口には客寄せのためか軽食、飲み物が山に用意され、それに釣られてか結構な人数が集まっていた。画像(静止画)やパネルをふんだんに使った発表では、いかに漢民族が少数民族を尊重し、友好的にやっているかという、伝えられている状況とはまったく逆の内容で、弾圧など全くないというような発表をチベット人にやらせていた。中国人スタッフ30〜40人程度。訪問者不明。10名程度か。

 2)韓国

こちらもカラー印刷、従軍慰安婦だったというキム・ボットンを表紙にした小冊子を配布、チラシには国の資金が入っていることをあからさまにしていた。韓国も中国も国家事業としてとなっているのだ。発表では時間の約半分が動画。キム・ボットンを追いかけ、ドキュメンタリー仕立て、残り少ない余生を静かに暮らしたいだろうに、アメリカにまで出かけて訴えてさせるという非情さ、しかも効果音の楽曲付き、最後には発表者がすすり泣いて見ている人の涙を誘う演技つき、ここまでやるんだと関心するばかり。

しかしその日、気味悪いことが。我々4人を監視する薄黒いスーツの中年男が近くにつきまとい、カフェテリアでは我らのすぐそばに後ろ向き腰掛け、我ら4人に聞き耳を立てていた。顔をわずかに傾け、左目をギラギラさせながら見張っているのである。その後、韓国の部会では彼は客席後方中央に陣取り、我々には顔を合わさないように後ろ向きに座っていたが、私はそんなスパイのような場面にはかつて出会った事がなく、旋律を覚えてしまった。あとで聞いたところではもう一人若い男が見張っていたとのこと。こんなことでオタオタするとは、なんだかんだいいながらも、普段はすっかりお花畑に住んでいるんだなあとあとで苦笑。しかし、国際社会の駆け引きの場では普通のことなのかも知れない。

このドキュメンタリーが終わって訪問者は拍手。韓国人たちといえば司会者以外は冷静な様子、何度も校正、修正を加え、リハーサルを繰り返し、見慣れたものなのだろう。くだんの監視役の男はごく冷静、何の反応もしなかった。持ち時間の半分程度を静止画と動画、ドラマ仕立ての映像。ほとんど話と文字やグラフだけの発表が多い中で、動画の訴える力の大きさをしみじみ感じた。初めて見た人は真実はどうというより、楽しめただろうし、強い印象を受けて帰ったに違いない。我々もこの力を無視はできない。

発表側15名程度。訪問者10名程度。

国連の事情に関してはまるで素人、参加申し込み、トラブルの解決など慣れない私をただただ我慢強く助けて下さった細谷さんはじめ、岡田さん、静子さん、バックアップして下さった目良ご夫妻に深くお礼を申し上げたい。

                                                                      2019年10月1日 堀野浩史

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