ユネスコ世界記憶遺産  「慰安婦」の登録 第八回

第八回お話し(暫定最終回):『日本軍の規律』の混乱の原因と保守運動での訓え(敬省略)
‐目良先生、加瀬先生の様な「重し」が亡くなられた後の運動体の訓え‐

両先生が亡くなられてからは、「日本軍の規律」は混乱状態になりました。両論併記の件では加瀬先生がおられたから排除できました。ところが亡くなられた後の「代表が存在する韓国側申請者との対話」では、対立しました。山本は奪権と細谷下ろしを行い、それに何も知らない小山と高橋が従って、多数決と称して、何も分かっていない人達が公論もせずに結論を出して強行しました。現に何度もユネスコから多数決の結論ではなく四団体が合意した結果を連絡する様に注意を受け、その多数決は突き返されました。
外から見ても恥ずかしいし、特にユネスコ迄巻き込んだ騒動は日本の恥です。細谷は恥であることを指摘しましたが、無視でした。恥を感じる人と全く感じない人が混じっていたわけで、「重し」がなくなるとそれが顕在化しました。

ユネスコの世界記憶遺産登録制度は2021年4月からは改善された新制度に成りましたが、2016年に申請した「規律」と「声」は旧制度下でした。この「対話」も旧制度下での産物です。その旧制度ではこの様に真っ当でない幽霊団体が登録を申請できるデタラメな制度で、それに乗じて韓国側は幽霊団体が大多数を占めています。山本が代表の「なでしこアクション」も登記されていない実態不明な団体です。日韓でその様な幽霊団体が跳梁し、ある意味「代表者なき対話」を進める日韓の連合と細谷は闘っています。
今後他団体でも同じことが起きるでしょう、現に加瀬先生が代表を努められていた「慰安婦の真実国民運動」がそうです。ユネスコの事やこれまでの経緯(歴史)に無頓着でお構いなしに、細谷下ろしと意見封じに執着して興じているその姿は、異様でした。GAHT(歴史の真実を求める世界連合会)は、悪化するばかりで改善の兆しも見えない「慰安婦の真実 国民運動」を脱会しました(2023年9月1日)。

そもそも目良先生も加瀬先生も申請はするが慰安婦をユネスコに登録しようなどとは考えていなかったと思います。だから加瀬先生は両論併記を認めませんでした。韓国側が嫌う「代表」を取り上げる細谷を外そうとし、その意見を理解も議論もせずに「多数決」で封じて、韓国側が嫌がる事をせずに阿り(おもねり)ました。韓国側と対決ではなく仲良くやって行こうとする方針で、「規律」は、恥ずかしい話ですが、規律のない運動体になってしまいました。日本軍は規律がありましたが、「日本軍の規律」には規律が無くなくなり、国際的にまでも恥を搔きましたが、そんな恥を多数決で決める「規律」になってしまいました。二人の賢人がおられなくなると、会則を決めていなかった「日本軍の規律」は、議論もしないで日本人が持つ恥を恥とは思わず・感ぜず、「恥」を多数決して大恥を国際的にも曝す「衆合体」に堕してしまいました。最初からあったボタンの掛け違いが賢人の死去と共に顕在化したのです。

組織体として目的を明確化せずに、決定方法を決めていなかったから、この様な醜態に成りましたが、ここからは一般的な話です、これはどの保守運動体にも当てはまる事です。メンバーの一人を取り込み、他の事情も知らないメンバーを甘い言葉で仲間に引きずり込めば、その運動体の乗っ取りが実現するのです。
乗っ取りを防止する為に「多数決はしない」と例え会則に明記しても、では組織体の意思決定方法は?独裁で?と悩みは尽きません。個別夫々で考える点でしょう。しかし一つ言えることは、仲間を募る・仲間になる時は、その人を見て同志であることを身元・出身を含めて慎重に確認する事に尽きます。
ここまで8回のお話しで、ある意味では「日本軍の規律」の恥を晒しました。ユネスコ迄巻き込んだ世界の物笑いとなる様な大恥を繰り返さないで欲しい、他の保守系団体でも起きないで欲しい、と念じて、敢えて恥を忍んでこの様に明文化しました。後々の訓えとなる事を切に望みます。

ユネスコ世界登録遺産登録に話しを戻します。相手との対話、申請の結論は未だ出ていませんので、このお話は続きます。
新たな進展がありましたら報告する事をお約束して、この「お話し」を「暫定最終回」として、ここで一旦は区切ります。機会が参りましたら最終的な結果をご報告いたします。

ご愛読に感謝申し上げます。

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日米に拠点を置くNPO法人、 国連での特別協議資格を保持 歴史の真実を世界に求め、世界に発信し、史実の誤解によって起こる国際紛争の解決を訴える

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