慰安婦問題 第一次資料を発刊

当会の目良浩一と細谷清はメデイア研究所理事長小山和伸氏の協力を得て、朝鮮人慰安婦に出会った日本軍人の証言を一冊の本にして発刊 し、それはアマゾン等で販売が開始されました。

本の概要:
『日本軍人が証言する戦場の花 朝鮮人慰安婦』
 細谷 清 企画・編集 目良 浩一 監修 小山 和伸 協力
2019.12.09 発行
ISBN 978-4-8024-0087-9 C0031、四六並製、209ページ、定価 1430 円(本体 1300円)、出版社:ハート出版社

この本は、中村粲先生が主宰されました昭和史研究所の月刊会報に連載された元日本軍人の慰安婦に関する証言の中から択ばれた証言と、米軍の情報収集関連部隊の朝鮮人慰安婦に関する報告書-所謂米軍第49号報告書他の全文和訳が一緒に付けられ、朝鮮人慰安婦に直接邂逅した当時の日米軍人の見解に解説が加えられた一冊です。

各証言もさることながら、敵対した日米軍人の朝鮮人慰安婦「観」を比較するのも、大変興味深いかと思います。

これまでは朝鮮人慰安婦側の声だけが一方的に語られてきた感がありますが、本書によってもう一方の見方と、そしてその方達を通した朝鮮人慰安婦の声が聞けて、日韓に加え米国他国際機関までもが取り上げている慰安婦問題を、より一層深く理解でき、その解決に少しでも寄与出来ればと期待するものです。     

皆様にもご一読いただき、忌憚のないご意見を頂ければ編集者も嬉しい限りと存じます。

加州高校へ慰安婦図書の寄贈、新HPの立ち上げ

今年の9月からカリフォルニア州の高校で「慰安婦」を世界史の中で教える授業が始まりました。
そこで正しい知識が与えられるように、GAHT は7-8月に:

・Archie Miyamoto 「Wartime Military Records on Comfort
Women」

・ Kiyoshi Hosoya「WWII Korean Women Not Sex-Enslaved」

・Koichi Mera 「Comfort Women Not Sex Slaves」

を州全体の約1100校に送付し終えました。

要した費用の約200万円は皆さまからのの寛大なるご寄付で、そしてカリフォルニア在住の有志の皆様からご提供いただいた労力によって、この様に完了することができました。

ここに活動の報告をし、ご協力していただいた方々に、深く、御礼申し上げます。

関連しまして授業の参考となる資料を提供する新しいwebsite:
Pacific Institute for Asian Studies(www.pacificIFAS.org)
を杉本裕司氏とともに立ち上げました。

「Pacific Institute for Asian
Studies」は新設の機関で、第二次世界大戦中または直後の大きな問題点を取り上げて、英語圏の人にはあまり知られていない図書を英語で解説することを目的としております。
ぜひ、ご覧にただきたいと思います。

代表 目良浩一

国連人権理事会 第42回定期会合に意見書を提出  報告その7

ジュネーブ人権委員会
GAHT イベント報告   

2019年9月9日はジュネーブの人権委員会第一日目でした。数日前まで雨が多く、10℃との情報でしたが、出発したアトランタと変わらない真夏日和が滞在中1週間続きました。

しかし、外の陽気な素晴らしい気候とは裏腹に、私共GAHTの初めてのジュネーブ国連内でのイベントと各種イベントへの参加は第一日目、我々は素手で戦さに来たのだと悟りました。まず、日本勢は見えた所、我々4人のみ。しかも我々の座長がイベントのリクエストをしていたにも関わらず、許可がでたのが直前、数日前です。すでに準備していましたが、許可が取れるかどうか分からない状態での準備でした。力の入れ方、詳細に至るイベントの運営、国連内のコネクション、ネットワーキングなど、どれ程の工程が必要か全て、“許可が下りたとして“進めていたのです。座長、細谷氏は独自で全てこなされておりました。この件については、今後少ないながら、一人一人が力の駒になり、動輪となり、われらがイベントという車両を駆動していくノウハウを思考する学びとなりました。

次に、国連内には、中国人や韓国人のあらゆる職種と思われる人たちが多数(数え切れない程です。)陣取っていること。国連職員、プレスエリア、人権委員会イベント参加者(多数)等。皆様、国連には常連の方たちのように見えました。私たちのように、ウロウロ、きょろきょろのようには見えませんし、国連の職員の人たちともお知り合いのように談笑しておられました。しかしながら、我々日本人が“居る”というのは、彼らにとって、かなりの緊張感を与えているようで、カフェテリアでは誰も居なかったテーブルに4人が座って話して居たところ、我々を挟んだ2つのテーブルが、多数の韓国人だけのテーブルになってました。その一つのグループは挺対協のようでした。ちなみに挺対協はその名称を変えたそうです。新名称は日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯:     正義だそうです。捏造、虚偽、恫喝をする組織名が“正義連”とは、恐れ入りました。そこに座っている間にも、写真をたくさん取られてたようです。仲間の一人が、スマートフォンで撮り返してやったら、離れて行ってしまいました。昼ごはんを食べようとはるか遠くにある国連内レストランに行った時も、同じ人物が何と我々の後ろに座っていたそうです。我々も脇が甘いグル―プでしたが、この若い韓国人も我々に見破られるくらいなので、まだまだ修行が足りないです。他者の行動を見て、今後の対策にするのも、今回のように実際国連の中に入って行動することによって、分かる事です。

また、本イベントについては、数々の今後に対する留意点、宿題がありました。細谷氏がプレスにこのイベントについて取材をお願いしたにも関わらず、読売は記者でなく、アシスタントの女性が来ました。朝日はフランス人記者が来たようです。残念なのは、産経が来なかった事、共同通信は、我々のイベントには“都合がつかなくて”来れなかったにも関わらず、挺対協のイベントには(われわれ全員参加)一時間一杯記者席に在席し、おまけに、挺対協人物にイベント後に取材してました。さらに、同じような事例が国連人権委員会の委員が、我々のイベントの前の韓国のイベントにずっと参加していたのに、そのイベントが終わると、我々のイベントには次の参加する会があるからと、一分も留まらず退室してしまいました。細谷氏が強く引き留めたにも関わらずです。これら数々の出来事は、すでに何らかの方法で韓国とメディア、国連委員会は関係が出来上がっている証拠ではありませんか。我々は赤の他人だったのです。ちなみに、日本国国連職員も参加してくれませんでした。この件についても、今後の課題と思います。もちろん、アプローチの方法論もあります。しかし、国連はあの日、あの時間に行って、あのイベントをしたのみならず、事前にネットワーキング、パーソナルなコネクションを作っていたら、少しは違ったものになったかと推察します。これは国連という組織を知らない素人の意見として、お聞き流し下さい。少なくとも、私には上記のように感じられたのです。

さらに、本館で国連が開催した人権委員会のファンドが足りないので、皆様に委託金をお願いしますという“お金下さい”ミーティングにも参加しました。この様なミーティングで元気に発言するくにはおりません。殆ど全員が、お金を頂くために来ているのです。

このミーティングに行く途中、広い廊下の高い壁面上から、下まで、端から端まで、を全部使って、中国の少数民族に対する手厚い保護活動をしているパネルが掲げられ、多彩な民族衣装を着けた民族の写真、多数の彩色豊かなカタログが用意されてました。かなり、時間とお金を掛けて作ったものと見受けられました。というのは、春に、トランプ大統領の中国のウィグル、チベット、モンゴル等に対する民族浄化政策、侵略に対する告発に対する、カウンタープロパガンダです。総会の席でも、ショートスピーチの機会を与えられ、訴えていました。事ほど左様に、韓国のみならず、中国にも場所も機会も充分に与えられ、国連に来る。知識も財力もない、弱小国に、お金をつかませ、洗脳する機会を与えます。よって、どのような弱小国でも一票ありますから、国連はますますもって、中国の遣りたい放題、言いたい放題、嘘つき放題の場となっているのです。

今、長い年月、中国と「ずぶずぶ」だったアメリカの政権が代わり、米中貿易交渉に先立ち、ウィグル人権問題で国防省、更に商務省もすでに、国家安全保障上のエンティティ リストを作り、国防権限法により妥協のない姿勢を見せている現状です。更に米国議会上院では、ウィグル人権法は通過しました。次は、下院の通過待ちの状態です。時は、まさに具体的に力強く変わりゆく時となりました。我々は、今は国連では最少数です。しかし、時と正義は私たちにあります。

このような現状に、GAHTは保守で唯一国連で認可された組織として、次は丸腰では行きません。一矢を放って行くつもりす。 

静子コールペパー

国連人権理事会 第42回定期会合に意見書を提出  報告その6

初めての参加者の報告・感想等


今回はGAHTからは、初めて3名の方が国連の会議を傍聴しました。

その記念写真を中国人権進展70年展の看板前で撮りました:

その内の一人堀野浩史さんの感想を掲載します。最初に行って色々と国連ビル内に入るのに苦労されましたが、何とか入って貴重な傍聴をされたと思います:


United Nations Human Rights Council、UNHRC

国際連合人権理事会 雑感

この度、9月9日(月)から13日(金)まで連日5日間国際連合人権理事会に参加する機会を得ることができました。いわゆる従軍慰安婦の問題にはひと一倍の関心があり、問題意識は持っているものの、2008年、同人権委員会が日本の人権状況に関する報告書で、「慰安婦(日本軍性奴隷制)問題に関する完全な解決を日本国政府に対し要求」ということに至った事情、世界各国のこの問題に対する関心、理解はどれほどのものなのか、また、どこでどのようにしてこのような要求が発せられることになったのかなど、今回の参加により、現実的に肌で感じることができたことは私にとって大きな収穫でした。このような機会を与えていただいた、目良さん、細谷さんはじめGAHTの皆さんに深く感謝したいと思います。

■国際連合へ

9月8日初日9:30ゲート前集合、堀野は入り口で申込書の不備のため入場許可が得られず、足止め。改めて入場申請し直し(細谷さんのPCからインターネット発信、細谷さんにはすっかりお世話になってしまいました。)厳重な検査(航空機乗るときのような)を受けて通過、四、五十メートル先の会議場の建物へ。そこには詰め込めば2、3千人は入るかと思える巨大な円形のミーティング・ルーム。その広さと天井を覆う巨大な天井画にしばし息をのむ。パリオペラ座のシャガールの天井画を彷彿させられ、大胆な表現にしばし目を奪われてしまう。

■日本(GAHT)の部会へ勧誘のチラシを配りながら

ふだん我々が目や耳にする国名より遙かに多い聞いた事もない小国の数々、その多さに驚く。我々は有力と思われる国々の名札の机にチラシを置いたが、はたして何かの決議で多数決となった場合、すべての国が一票の同じ力を持っているわけで、はたしてこれらの国々が極東の隣国間で起こっている利害に無関係な問題に関心を持ち、真剣に、真実がどうであったかなど真剣に考える国はあるのだろうか。そこでは声高に叫び、主張した方が勝ち、あるいは賄賂とはいわなくとも何か有利な条件をちらつかせることで主張を有利に進めることは簡単なことなのではないだろうか。かつて日本は、何の証拠もない韓国の主張に強く反論することはなかった。そのため日本軍が朝鮮人女性20万人を強制連行し慰安婦にした、抵抗すると激しい虐待をした、終戦後証拠を隠すためにそのほとんどを殺害したといようなねつ造が真実として理解されてしまった。即座に強く国際社会に反論すべきだったのだ。

国として常にそのような不利益を被るようなねつ造、暴言に対し目を光らせる部署を立ち上げ、即座に時を失せず反論することが必要だと主張する論者がいるが、私もまったく同感だ。

そして今、我々は既に国際的定説となってしまった虚偽ねつ造を切り崩して行くという大変な作業を続けなければならないのだ。いつか真実が勝利を収めるとのんびり構えているようでは、永久に世界のそしりを受けしまう。平和の少女像しかり、ユネスコに記憶遺産登録されてしまった南京大虐殺しかり、後戻り出来ない空しさを感じるばかりだ。

  • 日本(GAHT)部会で

GAHTは、今回初めて短いながらも国連の部会で発言の機会を得たとのこと、すばらしい第一歩。細谷さんの努力に感謝しきり。訪れた人は多くはなかったが、連日ミーティングルームにチラシを置き、めぼしい参加国の机にチラシを配り、GAHTの主張を国連の場に提示出来たことは大きな前進だった。そして少数ながらも耳を傾け、意見をのべてくれた人がいたことは、第一歩としては成功だったのではないだろうか。

もちろん国を挙げ、あるいは国の援助を受けてやっている中国や韓国の部会に比べ、派手さはなかったけれど、我々全員初めての経験、様子がよく分からない中での発表、しかし、一つあるということは無ではない。これからも根気よく継続して理解を求めて行かなければならない。最近インターネット上では韓国からの発信に懐疑的な意見が少しずつでてきているようだ。この傾向がさらに強くなって行くことを期待したい。

私といえば、持論を述べたり、討論に参加出来るような英語力はなく、もっぱら皆さんの下支えが出来れば、最悪迷惑をかけることがないように出来ればと思って参加したわけで、プラカードを張ったり、ビデオを回したりともっぱら裏方役。発表側4人、訪問者延べ10人程度。

  • 韓国、中国の部会で                        1)中国                              まず、この国はNGOと言いながら国家規模で資金をふんだんに入れ、会場の廊下の広い部分に大きなカラーのパネルを何枚も並べ、パンフレットもカラー印刷の立派なもので自分たちの意見を主張していた。世界から非難を受けているチベット、ウイグル、少数民族に対する非人道的な激しい弾圧。しかし部会ではすべての民族を尊重、友好的な関係にあることをぬけぬけと主張していたのには驚くばかり、いったいこの国には良心のかけらもないのか、恐ろしささえ感じた。逆説的に捉えれば、これほど大々的に覆い隠さなければならないのは、隠さなければならないほどの悲惨な現実があるということだ。部会入り口には客寄せのためか軽食、飲み物が山に用意され、それに釣られてか結構な人数が集まっていた。画像(静止画)やパネルをふんだんに使った発表では、いかに漢民族が少数民族を尊重し、友好的にやっているかという、伝えられている状況とはまったく逆の内容で、弾圧など全くないというような発表をチベット人にやらせていた。中国人スタッフ30〜40人程度。訪問者不明。10名程度か。

 2)韓国

こちらもカラー印刷、従軍慰安婦だったというキム・ボットンを表紙にした小冊子を配布、チラシには国の資金が入っていることをあからさまにしていた。韓国も中国も国家事業としてとなっているのだ。発表では時間の約半分が動画。キム・ボットンを追いかけ、ドキュメンタリー仕立て、残り少ない余生を静かに暮らしたいだろうに、アメリカにまで出かけて訴えてさせるという非情さ、しかも効果音の楽曲付き、最後には発表者がすすり泣いて見ている人の涙を誘う演技つき、ここまでやるんだと関心するばかり。

しかしその日、気味悪いことが。我々4人を監視する薄黒いスーツの中年男が近くにつきまとい、カフェテリアでは我らのすぐそばに後ろ向き腰掛け、我ら4人に聞き耳を立てていた。顔をわずかに傾け、左目をギラギラさせながら見張っているのである。その後、韓国の部会では彼は客席後方中央に陣取り、我々には顔を合わさないように後ろ向きに座っていたが、私はそんなスパイのような場面にはかつて出会った事がなく、旋律を覚えてしまった。あとで聞いたところではもう一人若い男が見張っていたとのこと。こんなことでオタオタするとは、なんだかんだいいながらも、普段はすっかりお花畑に住んでいるんだなあとあとで苦笑。しかし、国際社会の駆け引きの場では普通のことなのかも知れない。

このドキュメンタリーが終わって訪問者は拍手。韓国人たちといえば司会者以外は冷静な様子、何度も校正、修正を加え、リハーサルを繰り返し、見慣れたものなのだろう。くだんの監視役の男はごく冷静、何の反応もしなかった。持ち時間の半分程度を静止画と動画、ドラマ仕立ての映像。ほとんど話と文字やグラフだけの発表が多い中で、動画の訴える力の大きさをしみじみ感じた。初めて見た人は真実はどうというより、楽しめただろうし、強い印象を受けて帰ったに違いない。我々もこの力を無視はできない。

発表側15名程度。訪問者10名程度。

国連の事情に関してはまるで素人、参加申し込み、トラブルの解決など慣れない私をただただ我慢強く助けて下さった細谷さんはじめ、岡田さん、静子さん、バックアップして下さった目良ご夫妻に深くお礼を申し上げたい。

                                                                      2019年10月1日 堀野浩史

国連人権理事会 第42回定期会合に意見書を提出  報告その5

元慰安婦の人権回復を訴える挺対協に現代韓国女性の人権状況を訊く

慰安婦問題を女性のへの人権侵害問題として取り上げたその韓国の女性の人権尊重が怪しいことを前回「その4」で取り上げました。偶々(たまたま)この人権理事会が開かれている第一週のGAHTが国連ビル内で開催したサイドイベント(理事会に関連した人権関係のテーマでNGOが開催する講演会・パネル展)と同日に韓国の「挺対協」と名乗る団体が「日本植民地での人権 ”慰安婦”と強制労働」のテーマで会を開いた。GAHTのテーマである「慰安婦問題 国連人権理事会の責任」と重なるテーマであった。

GAHTは11時半より1時間、挺対協は16時半より Ⅰ時間の持ち時間で、我々はてっきり彼等が聞きに来るものと思って期待もしたのだが、参加ゼロであった。朝日と読売のジュネーブ支局からは来たが。

挺対協の現団体名 The Korean Council for Justice and Remembrance for the Issue of Military Sexual Slavery by Japanは、偽画像で有名な 朝日グラフのトラックに乗った女性の写真や、どこかの死体置き場の写真、そして米軍49レポの集合した慰安婦達の写真を載せて、米軍ATISレポも入れて、酷い扱いだった、米国陸軍の資料を使い国際的にも証明されているかの様な印象操作で、突っ込みどころ満載の中身のない講演であった。

この朝日グラフの写真を使って「慰安婦の輸送」と宣伝
国際法違反と主張した根拠法、どの条文が該当云々はなし(これも印章だけ)
「終戦後慰安婦が虐殺された」と主張する写真
ATISレポのつまみ食い引用

現団体名を日本語に訳すると、「日本軍性奴隷制問題解決の為の正義記憶連帯」となるのか?問題解決と名を付けているが、GAHTの様な具体的な問題解決の提示はなかった。

講演後、「30年以上やっている慰安婦問題で韓国女性の人権に貢献した点は何でしょうか?具体的に教えて下さい。」と質問を向けたが、最初は「元慰安婦女性が良い思いをした、云々」と言い出したでの、再質問して「一般韓国女性での人権の改善点が質問です」と念を押したら、「慰安婦問題を世界的に広げたお陰で、世界の女性の人権が改善している。」と。こう言い切った度胸と心臓の強さにだけには、我々一同は感心した。それだけであった。

国連人権理事会 第42回定期会合に意見書を提出  報告その4

・人権理事会は国連憲章に反している ・「問題」は貢献がない ・韓国女性の人権は守られているのか?

「人権理事会が国連憲章に違反している??」なんて、この様なことを言いますと、国連に盾突いているとか、或いは単純に反国連主義者と思われるかも知れませんが、今回人権理事会に訴えた事は、国連に対する鬱憤を晴らしをする為に態々ジュネーブに行ったのではありません。

この慰安婦問題は国連で30年近くも議論しているのに、問題は解決せずに改善どころか悪化する現状と、その責任の一端が国連に人権理事会にある事を訴えるが為でした。

国連憲章は国連憲章は4つの目的を掲げておりますが、良好な日韓関係の維持を行わず、友好関係を一方だけを理由もなく支持して敵対化を助長し、問題解決をせず、却って尊重すべき人権を阻害しているのではないか、と訴えました。

4点目に関してですが、韓国では元慰安婦の人権が30年以上も叫ばれて、さぞや韓国一般女性の人権擁護は改善した素晴らしいものと当然思うでしょうが、韓国女性の自殺率は世界一に「成長」したし、改善したとは到底思えません。

つまり慰安婦問題を議題として国連が取り上げてから、問題は解決せず、却って問題がこじれて日韓関係は悪化し、それに加えて「貢献」(contribution)がない、いや韓国での女性の人権そのものが悪化している様だと言う、残念な結果だけが残っているのです。

慰安婦問題での貢献はあるか?
こうやって表にして概観すると、「貢献」の無いことがわかります

日本で言えば、マイナスの面が大きいですが、プラスでは近現代史を勉強する切っ掛けとなり、女性の人権をより深く考える「貢献」をしたと思います。

下図が、慰安婦問題から30年、韓国での女性自殺率が3倍になったデータです。断トツの世界一です。

女性の自殺率OECD各国データです。
ROKが韓国です。
日本はかって世界一高かったかったですが、約1/3までに下がりました。
OECD各国は低下傾向ですが韓国だけは増加基調。
一時は30年前の5倍まで上がりましたが、今は少し下がりましたがそれでも3倍です。
数値は10万人当たりの比率で、韓国人口48百万人、女性半分の単純計算で年間3.6千人の女性が自殺

韓国での女性の人権が擁護され改善され或いは世界の模範となる様なデータを探したのですが、この自殺率の様なマイナスのデータばかりでした。      女性の人権を声高に叫ばれるその足元で、今生きている韓国女性の人権は、守られているどころか侵害が深刻化していると言るのではないでしょうか。

国連人権理事会 第42回定期会合に意見書を提出  報告その3


日本政府とNGOの反論、解決できない責任は人権理事会にあり

日本政府がクマラスワミ報告の慰安婦性奴隷説に最初から反論し、その反論は報告書に記載されています。そして日本政府は縷々反論してきました。弱かった、発信力が足りなかった事は言えるでしょうが、最初から反論していた事実は消しようがありません。

日本政府に反論された事をクマラスワミ報告書は記載しております。
クマラスワミ報告に書かれた勧告
日本政府:法的責任、賠償・謝罪、国民を教育、犯罪者の処罰
NGO:国連の委員会でこの問題を訴える
南北朝鮮政府:ICJに訴えて法的決着を付けなさい
日本政府の反論、NGOも2014年から反論

「慰安婦は性奴隷ではない」とする日本政府の反論、NGOの反論を無視してきた事が、この問題が今に至っても、30年近く経っても解決しない原因であり、問題未解決の原因は、(勧告を拒否している日本側にあるのではなく)国連側、特にこの問題を最初に取り上げた旧国連人権委員会-現在の国連理事会に責任がある、と意見書に明記しました。

付け加えますが、意見書は国連を糾弾するために出したのではなく、解決策を提案しました。(次回その4に続く)

国連人権理事会 第42回定期会合に意見書を提出  報告その2

国連内での慰安婦問題の議論

国連はその憲章で次の4つを目的とすることを定めてます:

  • 国際平和および安全の維持
  • 諸国間の友好関係の助長
  • 各国の経済的・社会的・文化的または人道的問題の解決
  • 人権および基本的自由の尊重の助長において国際協力の達成

人権尊重・擁護は国連が尊重する大事な任務であり、その人権関係を扱う国連内で扱う機関(理事会、委員会、その他)を図示します。 

殆んどの人権関係機関が慰安婦問題を議題にしています。それ等扱っている機関は以下です:

旧人権委員会(ex-HRC,人権理事会の前身)、人権理事会(HRC)、女性の地位委員会(CSW)、国際労働機関(ILO)、 国連教育科学文化機関(UNESCO) 等の常設の機関だけではなく、人権関係条約の自由権規約(CCPR) ,社会権規約規約(CESCR) ,拷問禁止条約(CAT) , 女子差別撤廃条約(CEDAW) , 人種差別撤廃条約(CERD) ,強制失踪条約(CED) 等の会期委員会議論されています。

これ等世界各国の代表や人権関係の専門家が集うそれ等機関の会合で、慰安婦問題は1992年に旧人権委員会で取り上げて以来、今日まで30年近く延々と議論されてきました。

慰安婦が性奴隷であった事を前提にして、日本は謝罪と賠償と、犯罪者の処罰、二度と起こらないように国民へ教育すること、が勧告され、それを日本が拒否し、その繰り返しを30年近くもの長い間議論して来たのです。

この勧告は、人権委員会が指名した特別報告者のクマラスワミが1996年に作成した報告書に書かれた、勧告そのものです。彼女が慰安婦問題を立ち上げた創始者の一人です。

でも、クマラスワミは慰安婦が性奴隷であったと断定した根拠を明言できず、その大事な点から逃げました。1998年の特別報告者のゲイ・マクドゥーガル氏の報告も同様で、二人とも根拠は彼女等の思い込み、偏見だったのです。国連、特別報告者、人権委員会と聞くと権威ある機関との「偏見」を我々も持っていますが、こんな偏見を持った人によって尤もらしい報告書を作られ、その報告書が見直されずに20年以上もそれに縛られるのが国連の実態でもあります。嘘の様な本当の話です。

GAHTが今回人権理事会に出したの意見書では、30年近くも実現されずに凝りもせず出され勧告の、そのおかしな実態に注目するように訴えました。国連の、人権理事会の、人権委員会の怠慢であり、ある意味それ等機関の無能さを物語っています。

(意見書では述べませんでしたが)民間会社に例えますと、一向に実現されない新製品の企画書を30年近くも作り続けたようなもので、まともな会社であればそんな担当者は首でしょうし、或いはそんな会社は倒産しているでしょう。

国連人権理事会 第42回定期会合に意見書を提出  報告その1

GAHTは、9月9日から開催されている国連人権理事会の第42回定期会合に、慰安婦問題に関しての解決を提案する意見書を提出し、会合傍の会議室でその提案を説明する講演会を開き、各国の理事会代表者へ説明をしました。

先ず、意見書と講演会で使ったパネルを添付します。

GAHTの意見書 1/4頁
2/4 頁
3/4 頁
4/4 頁
慰安婦問題を扱う国連の人権関係機関(ピンク色で表示)
国連での慰安婦問題の歴史 人権委員会(人権理事会の前身)で1992年より始まる30年近い歴史を表示)

意見書・講演の内容は、国連の人権理事会で30年近く議論しても一向に解決の兆しもなく、寧ろ日韓関係に象徴されるこの慰安婦問題に起因して日韓国家間の関係を悪化させるまでになったこの問題が、その国際化の発端となった人権理事会の責任に言及し、現在の解決に結びつかない日本を非難するだけの議論を止めて、問題解決型の議論を国連でするように提案しました。

提案した解決策は:①解決出来ないクマラスワミ報告の見直し、又はクマラスワミ報告の見直しをしないであるならば、②韓国政府へのICJ(国際司法裁判所)への提訴を促す勧告を韓国政府に出すこと、を求めました。

国連での慰安婦問題

国連機構で慰安婦問題を取り上げている人権関係機関(ピンク色で表示)

慰安婦問題は国連の中で実に多くの機関で取り上げられております。

その取り上げている機関をピンク色で示しました。

1992年に旧人権委員会(発展形が現在の人権理事会)で取り上げられてから、実に30年近くも10年一日どころか30年一日の如く、日本は悪いことした、謝罪しろ、弁償しろ、と国連は勧告を繰り返して来ました。

この熱心さというか、執念というか、ある意味凄いパワーです。

目良代表の英文著書が  バンクーバー中央図書館書架に

カナダ在住の方が図書館に目良教授の本を所蔵する事を求め、実現しました。 御礼を申し上げます。

その図書館に働きかけた方のお便りを、本人の御同意を得て以下に掲載致します:

目良教授、

  カナダのバンクーバーに住む細やかな一移住者です。嬉しいニュースをお知らせします。

ここの中央図書館が目良教授の御著書”Whose Back was Stabbed?” を購入してくれました。昨年リクエストした時は取り上げてくれず、今回もしかしたらと思って再度試みました。

主流社会は、先の戦争=日本悪という米・連合国の一方的な歴史観です(これを中・韓・朝は歴史戦に利用する)。この本は、公文書等から何が本当に起こったのかと明らかにしてくれます。英語で書かれているので、英語圏の人々、日本人の子供達、日系人と広く読んで貰えます。

これで”図書館にあるから読んで”と、人に言えます。膨大な時間を費やされ、目良教授にとっては各自が買ってくれる事をお望みと思いますが。正直に言いますと、ここの普通の私達には軽く手が出る価格でないので。。。それで図書館にと思いつきました。私は自分自身のため昨年アマゾンから購入、カナダドルで100ドル近くしました(否定的に言っているのではありませんので、ご了承ください)。

  こういう本を書いて英語で出版して下さいまして、本当に有難うございます。この本が少しづつ沢山の人達に読まれる事を楽しみにしています。   敬具、   松本 バンクーバー、カナダ

「あいちトリエンナーレ」の騒動について

8月になって愛知県で行われている「あいちトリエンナーレ2019」と称する芸術展覧会に、慰安婦の像が陳列され、昭和天皇の映像が燃やされる映像が展示されていたことで問題となり、脅迫のメールなども来ていたことから、3日後には主催者の大村秀章知事が展覧会自体の中止を決定した。米国カリフォルニアの慰安婦像の展示に対して撤去を求めて、米国最高裁まで戦ったGAHT は、この件に深い関心をもって見守っていたので、感想を述べたい。

第一は、日本国内にもハードコアの反日活動家がいることである。このこと自体は別に新しい認識ではない。問題は、それらの人々の活動の機会をいかに制限するかである。今回は、露呈した後での対処となった。

第二は、天皇に対する無礼は論外であるが、慰安婦像の陳列に対する一般の方々の強い抵抗が示されたことである。この点は我々の方針に合致するものであり、我々の方針の妥当性が確認されたともいえよう。しかし、脅迫による中止や撤去は我々の意図することころではない。

第三は、これは日本国内で発生したもので、自虐意識を強めさせようとの目的と推察するもので、海外における慰安婦像の展示のようにそれによって日本人の名声を貶めようとするものではない。したがって、我々はどんな反応をするか注視していたが、結果としては、虚偽の慰安婦伝説に対して、非常に多くの日本人が反発を示したので、我々は心強く受け止めている。

最後にこの展示会が文化庁の補助金によって支援されていることである。展示会の準備段階では、展示内容の審査が行われていなかったようであるが、行われたとしても、県との関係で厳格にはならなかったであろう。主催者の県が責任を持つと考えるのが、適当であると思われる。反日と思える津田大介監督は知事との関係をうまく利用して実現にこぎつけたのであろう。

しかし、今回の事件の核心は行政側の脇の甘さにある。
芸術の名のもとに低劣で且つ反日的な活動が公共の支援をもって堂々と表に出て来た。

「平和主義」の日本はややもするとそれほどまでに無防備になっているのである。海外では「騙し騙される」世界でありかなり緊張度が高い日常であり、それを認識して我々は米国や国連での外国勢による日本貶めの動きを阻止し、方向転換させようと努力している。

                                                                    2019年8月12日
歴史の真実を求める世界連合会 理事長
                              目良 浩一

                                                                                         

カリフォルニア教科書プロジェクト中間報告

GAHTが現在行っているカリフォルニア高等学校歴史教育副読本配布プロジェクトの現況をお知らせいたします。

ご存知の通り、カリフォルニア州では韓国系団体と引退した中国系女性判事二人が推進している慰安婦正義連合会(Comfort Women Justice Coalition)などによって、州の教育委員会が高等学校の一年生の世界史の授業で「慰安婦」について教育をすることが2016年7月14日に決まりました。

我々はその決定が行われる前に州の教育委員会に反対を表明し、州都のサクラメントで行われた公聴会でその意見を陳述しましたが、教育委員会の委員の見解はすでにきまっていたので押し切られました。

決定された記述によると「慰安婦」とは「日本軍によって性の提供を強制された女性であり、組織化された性奴隷制度の一例であるとされ、その数は数十万人であったと推定されている」となっています。

それに加えて、前記の韓・中系の団体が今年の初めから「学習参考資料」として、元慰安婦であったとする人たちの体験談集を州内の各教育委員会(約600)に送り届ける事業を行いました。このままでは、日本国は女性の人権を認めない悪徳国家として教えられ、米国における日本の名誉は失墜します。

この件に関して日本政府は何も積極的な行動はしていません。我々は政府に支援をお願いしましたが、受け付けられませんでした。従って、何も期待できません。GAHTと我々を支援してくださる皆さんは黙っているわけにはいきません。

そこでGAHTは州内の高校一年生が100名以上登録されている公立高等学校1105校を選び出し、そのすべての学校の校長あてに図書と手紙を送り届けることにしました。

「慰安婦問題」が日本と韓国の間で問題になっている政治的な懸案事項であることを説明し、二冊の図書を同封することにしました。その図書を参考にし、この問題について英語で解説したウェブサイトもあるので、それらを参照するように科目担当者に指示していただきたい、とする手紙を添えて発送し、現在、約半分の学校に送りました。

発送している図書は以下です:

‐A.Niyamoto “Wartime Military Records on Comfort Women”

‐K. Mera  “Comfort Women NOT Sex Slaves, Second Edition”  又は
 K. Hososya “WWII Korean Women Not Sex-Enslaved”

学校に参照を勧めているウェブサイトは、Princeton Institute for Asian Studies によって最近に開設されましたhttp://princetonifas.org/ です。

一ヶ所に発送するのには図書代に郵送費を加えて約15ドル掛かります。
これまでの皆様のご支援をこの様に使わせて頂いております。

今後とも宜しくお願い致します。

令和元年7月1日   GAHT

ご寄付のお願い

日頃GAHTの活動をご支援して頂き、厚く御礼を申し上げます。

GAHTは、歴史の真実を求めるだけではなく、得られたその真実を出版し、講演会で語り、そして国連の機関でその主張を意見書にして提出し、また各国の代表を前に国連内の会議場で直接訴える活動を続けております。

今年はカリフォルニア州で、慰安婦の教育が始まります。中韓系は元慰安婦であったと称する婦人の自叙伝を数多く学校に提供して、それが慰安婦の実情であったと訴えています。
我々は歴史の事実を正しく記述した英文の書物を州内の1100学校に送付する予定です。
さらに、それらをわかりやすく解説したウェブサイトを紹介いたします。 これらによって彼ら中韓系の圧力に対抗していきます。

加えましてジュネーブの国連では、今年の秋に慰安婦に関するサイドエベントを開催して国連関係者に慰安婦の真実の姿を理解してもらうように働きかけます。

これらの活動は、かなりの資金なしにはできませんので、ぜひ、財務的なご支援をお願いします。

今後とも皆様のご支援とご鞭撻をお願いすると共に、また忌憚のないご意見をお寄せ頂きます様にお願い申し上げます。

令和元年6月4日 GAHT

米中関係と映画「主戦場」:GAHT の見解

令和元年5月31日
GAHT代表 目良浩一

 日本の保守は現在映画「主戦場」によって荒らされている。上智大学の詐欺行為であるとか、契約違反であるとか、肖像権の侵害であるとかで、論争が激しい。この件での対応では、保守陣営内でも色々と議論が起きているようである。しかし、このような問題に囚われる前に、まず考えるべきことがあると思う。

なぜこの時期に、「主戦場」が現れてきたのであろうか。

 
今、アメリカのトランプ政権は中国に対して戦いを挑んでいる。 より正しく言えば、「中国共産党」に対しての闘いである。オバマ政権時代には、中国に寛容で資本主義経済体制を敷いているのできっと近いうちに政治体制も「民主化」するであろうと想定して、中国に対して寛容な政策を採っていた。しかし、実情は中国の経済の経済体制は党の支配のもとで厳しく制御され、民主的資本主義とは全くかけ離れた独裁統制体制で、企業は党の指令によってアメリカの進んだ技術を盗み取ることまでも要求され、またチップの中には秘密のうちに米国の情報を盗み取る仕掛けを入れることなども指示されていたのである。このような中国共産党の仕業に激憤したのがトランプ大統領で、彼はこのような中国の仕打ちに極めて厳しい態度で当たっている。目的はこのような不当な党の態度を改めさせることで、中国経済を崩壊させることではない。

 この新しい米国の対中政策に、野党である米国民主党も同調して、与野党一致して米国は現在中国に厳しく対処しているのである。現在の対処方法は貿易問題が中心であるが、それが経済にある程度のマイナスの影響を与えることになっているが、それにも関わらず中国に改革を迫っているのである。

 我々が「慰安婦像撤去」を求めてアメリカで裁判を起こしたときに直ちにグレンデール市に対する支援を表明したのが中国系の団体であった。また、サンフランシスコ市の慰安婦像の場合にはそれを主導したのは紛れもない中国系の二人の女性であった。このような動きの背後には中国共産党があると考えても間違いはないであろう。「主戦場」が今放映されるようになったのも、現在中国が苦境にあることがその要因ではなかろうか。日本の保守層の関心を古びた「慰安婦問題」に引き戻し、中国の基本的な問題から引き離す事を目論んでいるのではないだろうか。

 したがって、我々は彼らの意図通りに「主戦場」問題に明け暮れするのは賢明ではないと思われる。                          現在世界的な問題である中国の本質をより真剣に検討し、現在起こっている米中対立に対して日本としていかに対処すべきかをより真剣に考えることが我々にとって急務であろう。

  慰安婦問題映画  「主戦場」についての  GAHTの見解

「歴史戦の主戦場は米国に在り」 (by GAHT)

現在小劇場で上映されている慰安婦問題を扱った映画「主戦場」に目良代表と細谷副理事長の映像が使われているとのご指摘を、賛助者の方から受けました。

該当する映像は、2015年9月のサンフランシスコ市議会での「慰安婦碑設置に関する公聴会」、2016年5月の東京でのグレンデール慰安婦像撤去裁判報告会、2017年3月にニューヨークでの国連女子差別撤廃委員会開催に併せてGAHTが行った講演会の映像等、で使われております。

この映画は出崎幹根と言われる方が作ったそうです。
同氏に関するネット情報では、英語名 Norman Mikine Dezaki、1983年米国フロリダ州生まれの日系アメリカ人)で、2007年から5年間、山梨と沖縄の学校で英語指導助手をしていた方だそうです。
映画を制作するに当たって出崎氏は、上智大学大学院修士課程の研究の一環として映画つくりを始めたやに聞いております。
画像が映画で使われた目良・細谷両氏には出崎氏からの取材申し込みは一切なく、また該当の映像を商業映画で使うに当って事前事後現在に至っても一切の断りもありません。
当然ですが両氏は出崎氏或いは映画制作会社・配給会社とは書面等での契約は勿論の事、口頭でさえも一切ない状態にも拘らず、その映像が商業映画で使用されている事実を、ここに言明し指摘します。

同映画は慰安婦問題を公平に扱ったとは言いながら、2016年4-5月頃と推定する映画制作開始時点で既にほぼ決着が着いていた核心論点の、「日本軍による慰安婦性奴隷化」、「朝鮮人慰安婦20万人」、「朝鮮人女性の強制連行(奴隷狩り)」を、あたかもホットな論争中であるかの様な印象を抱かせているのも問題です。


制作開始時点は、2015年12月に日韓合意がなされ、そして2016年2月には日本政府が国連で核心論点を公的に否定しており、その映画製作の開始時点では決着がつき日韓政府間で外交問題にしないように配慮がなされていました。
また同年1月時点では目良・細谷等が3つの核心論点を否定する著書を、日米で日本語・英語の書籍を既に発行しておりました。
日韓合意も「性奴隷・20万人・強制連行」の三つの核心論点を否定した最新の研究をも無視し、その人達を一方的に歴史修正主義者と断罪して、反対側の肯定派の言い分だけを肯定的に取り上げた映画は、どう贔屓目に観ても、断じて公平・公正とは言えません。

我々の映像が同映画の核心部分で何度も使われ、そして目良・細谷両氏の所属のGAHTとその氏名まで表記しておきながら、同人達に取材もせず、核心論点を考証した著書をも読まなかった出崎氏の臆病さ・怠慢さ・偏向さに、映画言論人としての基本的な態度に大いに疑問を憶えます。
もしもGAHTが取材を受けていたら、性奴隷肯定派の主張ではなく、彼等の「反論」を取り上げて問題解決の一助になる映画を作りなさい、と助言し、また著書を差し上げたでしょう。

結論を言いますと、この映画は慰安婦問題での論争の歴史を逆戻りさせ、根拠もなく日本を非難する事に加担し、問題の解決を阻み、そして日韓間で消えかかった諍いに再び火を点ける目的で作られたと判断せざるを得ない作品です。

観る価値が全くないどころか日韓の紛争を煽る以外の何物でもない唯危険なだけの映画と判断します。
出崎氏がこの様な結論を招く意図など全くなかった事だけでも、祈ります。

GAHTは、表現の自由、言論の自由を尊重する事は勿論、根拠も事実もなく唯単に国家・民族間の諍いを煽動するだけのこの様な有害な映画が、制作され、上映され、そしてメディアによって宣伝されている現状に同意せず、反対することをここに表明致します。

令和元年5月25日

 GAHT

「平和に対する罪」はアメリカにこそある-在米日本人学者が明かす「太平洋戦争」の真実

当会代表 目良浩一の著書
平成31年4月1日ハート出版社より発売

トランプ政権の対支那政策は、全く対敵国政策と言って良いほどになって来て、関税の引き上げ、華為、中興の特定企業の製品の使用禁止を決定した。

戦前の日本との通商停止を想い出させるがそれは横に置いて、米国の歴史の中で建国から取って来た支那大陸への宥和・友好・援助の態度から初めてと言って良いほどの、対中敵対政策を採用したと言えるのではないだろうか。後の歴史書には「支那封じ込め政策」と書かれるのではないだろうか?

米国から観れば「惚れた人に裏切られた」感が、例えば昨年のペンス副大統領演説でその恨み感が滲み出てきていますが、騙した側である支那・中華人民共和国からすれば「気がつちゃったか!えへへ」であり、側杖を食った傍の日本から観れば、「やっと気が付いて呉れたか!」である。

この本『「平和に対する罪」はアメリカにこそあり』はこの辺りの事情を理解させてくれる本です。
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原田義昭衆議院議員(国務大臣)との面談

一時帰国中の目良代表は、原田義昭衆議院議員(環境大臣)と面談し、最新のアメリカの状況等をお話し致しました。

話題は、アメリカの情勢から中国、国際、国連の状況等にも及び、国連でのNGOの役割等の話にまで及び、また色々と助言を頂きました。