目良浩一氏 一周忌

合掌
   12月6日(日)LAの禅宗寺にて コロナ規制の厳しき折にも関わらず 本堂にはソシアルヂィスタンスを取って座り 20余の方々にご参列いただき厳かなうちにも和やかに法要を済ます事ができました。

 この一年で世界は大きく換わり、その大変化は今も進行中です。
特にアメリカは 、大統領選挙が加わって大騒乱状態と言っても良いほどで、選挙不正が郡レベルから州レベル、国家レベルにまで及んでいる事が暴かれ、未だその底が見えない程に進行中です。

 目良氏が裁判と著書で問いかけた「アメリカに正義はあるか」が、正に現在のアメリカの問題です。その問い掛けは正しかったのです。

 ご存命でおられたらどの様な見解を出されたであろうか、と思う日々です。

ベルリン ミッテ区長への  慰安婦像撤去の意見書

当会副理事長の細谷清が同区のHPの投書箱に
ミッテ区長宛に慰安婦像撤去の意見書を10月15日に送りました。

同意を得てその意見書を添付します:

像撤去反対の声明を出した人の中に学者が名を連ねていますが、その筆頭の2人は、2015年に日本政府が米国歴史教科書出版社のマグロウヒル社に慰安婦に関する記事の誤り修正を要求しましたが、それを検閲だと言って非難した大学教授です。

検閲だと非難するだけで日本政府が指摘した誤りについては反論出来ませんでした。細谷氏の意見書はその点を指摘し、「性奴隷」、「20万人拉致」、「朝鮮人女性が大部分」、「12歳の少女」等の像設置推進派の主張が根拠がない事を指摘し、彼等の本当の目的が同盟分断等の中韓国家を含めた諸々の自己利益の為である事を指摘し、倫理崩壊を引き起こす不埒なものであるから撤去すべきと勧告しています。

Japan Forwardに書評が掲載  

https://japan-forward.com/book-review-american-soldiers-witnessed-korean-comfort-women-flowers-of-the-war-by-koichi-mera-and-kiyoshi-hosoya/

書評を頂きました。

取り上げて頂き、評価を頂きました事にお礼を申し上げます。

本は昨年12月よりハート出版社より出ました 『日本軍人が証言する戦場の花 朝鮮人慰安婦」を英語にした本です。慰安婦の実状については、米国人も余り知っておりません。

一次資料として読んで頂き、慰安婦問題の解決の一助になれば幸いです。

武漢コロナウィルス肺炎に関連した中国政府の戦狼外交   ブラジルの仲間からの報告

ブラジルは米国に次いで感染者数の多い国で、感染者数は130万人を超えています。 
そのブラジルから関連して中国政府の戦狼外交の一端を連絡を頂きましたので、掲載いたします:

ブラジル在住の者です。

先ず最初に、ブラジルでの死亡者数は、各州知事の指示で 上乗せされているらしいという事です。

 死亡者が多いほど、 連邦政府からの資金援助を取れるためです。また、Cウイルスがらみの購入は 入札無しで自由に使えるので、抜きが始まっています。 

もともと左が強い中南米では、ブラジルも、前政権が、10年以上左政権となり、 その影響で、司法と、州、市の多くが左寄りです。

さらにサンパウロ州知事の所属する右に見えていた党がここに来て左にふれており、 右寄りだったTV局への、中国共産党系のCCTVの出資斡旋なども行っています。 これは実現され、中国共産党の賛辞や、右寄り大統領を貶める偏向報道に 使用されるようになってしまいました。

 出資後間もなく一度生放送で、 中国に都合の悪い発言があり、1時間放送がブラックアウトされるという事もおきています。 さらに、ビデオでもでた、中国大使は、5月中旬に、ブラジルの全ての議員に、台湾に関わるなと言う内容の強い警告レターを出していたことが 一部の議員がレターと共に明かしました。

右寄り大統領を貶めるべく、 コロナ関連報道もちぐな偏向報道ばかりですが、 大統領にはもう一踏ん張りしていただきたいところです。

自称元慰安婦李容洙氏の諍いに関して

自称元慰安婦の 李容洙氏と30年間共に活動してきた挺対協は寄付金の取り分を巡って争っています。その中で、李自称元慰安婦が本当は慰安婦でなかった事が、尹美香 挺対協元代表、現韓国国会議員 より飛び出しました。尹元代表は30年近く前から李自称元慰安婦と行動を共にして、世界中で李氏を「性奴隷慰安婦」と訴えて来た方からの証言ですので、口から出まかせではないハズです。

GAHTだけではなくこの問題に関心のある人は、当初から李自称元慰安婦が本当に慰安婦であったのか、その告白と経歴に矛盾がありその点を指摘して疑問に応えるべし、と訴えてきました。

「慰安婦性奴隷」説を主張する内外の学者・団体等の方々に、GAHTは改めて問います:「李容洙氏は慰安婦だったのですか?」

挺対協 (韓国挺身隊問題対策協議会)は、英文名のThe Korean Council for the Women Drafted for Military Sexual Slavery by Japan で、名前を変えた現在名の「元日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」で、慰安婦を性奴隷として日本を糾弾しています。

名前通りある様に、 李容洙氏の 証言が正しく理に会っているのか、「正義」を発揮して下さい。


李容洙 氏は現在91歳だそうですが、失礼ですが残された時間との戦いです。生きている内に検証する事です。さもなければ「不正義連」との汚名を着せられます。

その検証が本問題の解決に結びつくことは間違いありません。

ロスと東京での偲ぶ会

2月1日にロサンジェルスで、13日に東京で偲ぶ会を開催しました。

その写真と映像を追って掲載いたします。

昨年12月に日本軍人と米国軍人の朝鮮人慰安婦について証言集を出版したのに続きまして、その英語版を先月28日に出版することが出来ました。

故目良浩一氏の遺作を出版することが出来ました。

目良浩一氏を偲ぶ会

「偲ぶ会」は、2月にロサンジェルスと東京で行われます:

2月1日(土)AM10時より
曹洞宗両大本山北米別院  禅宗寺
住所:123 South Hewitt Street Los Angeles, CA 90012 U.S.A.
電話/Fax : TEL:1-213-624-8658/FAX:1-213-624-8650
E-mail/Web : info@zenshuji.org/: http://www.zenshuji.org

2月13日(木)17時開場、17時半開会
 ホテル ニューオータニ
    麗の間 (れいのま)
      東京千代田区紀尾井町 ホテルニューオータニ
                ザ・メイン アーケード階(地下1階)

「目良浩一氏を偲ぶ会」を開催します

日時:令和2年2月13日(木) 17時開場、17時半開会
於:ホテルニュ-オ-タニ 麗の間 (れいのま)

   東京千代田区紀尾井町  ホテルニューオータニ              ザ・メイン アーケード階(地下1階)
・偲ぶ会開催委員会
・歴史の真実を求める世界連合会(GAHT)

目良浩一さんを偲ぶ会

ロサンゼルスでの会はリトル東京の禅宋寺で行います:

日時:2020年令和二年(2020年)2月1日(土)変更AM10時より(
AM “10時半” から 変更になりました)

曹洞宗両大本山北米別院  禅宗寺
住所:123 South Hewitt Street Los Angeles, CA 90012 U.S.A.
電話/Fax : TEL:1-213-624-8658/FAX:1-213-624-8650
E-mail/Web : info@zenshuji.org/: http://www.zenshuji.org

GAHT

目良浩一代表を偲ぶ会

お別れ会をアメリカと日本で開催いたします:

ロスアンゼルス 令和2年2月1日(土)午前10時より

東京      令和2年2月13日(木) 17時から東京紀尾井町ホテル ニューオータニにて

詳細につきましては追ってお知らせ致します。

目良浩一代表 逝去

弊会代表 目良浩一は昨日朝に米国プリンストンで急逝いたしました
ここに生前のご厚情を深謝し 謹んでお知らせ申し上げます


なお 葬儀は現地プリンストンで行われます

お別れの会をロサンゼルスと東京で行います

東京での会は来年2月を予定しておりますが、決まり次第お知らせいたします

GAHT

慰安婦問題 第一次資料を発刊

当会の目良浩一と細谷清はメデイア研究所理事長小山和伸氏の協力を得て、朝鮮人慰安婦に出会った日本軍人の証言を一冊の本にして発刊 し、それはアマゾン等で販売が開始されました。

本の概要:
『日本軍人が証言する戦場の花 朝鮮人慰安婦』
 細谷 清 企画・編集 目良 浩一 監修 小山 和伸 協力
2019.12.09 発行
ISBN 978-4-8024-0087-9 C0031、四六並製、209ページ、定価 1430 円(本体 1300円)、出版社:ハート出版社

この本は、中村粲先生が主宰されました昭和史研究所の月刊会報に連載された元日本軍人の慰安婦に関する証言の中から択ばれた証言と、米軍の情報収集関連部隊の朝鮮人慰安婦に関する報告書-所謂米軍第49号報告書他の全文和訳が一緒に付けられ、朝鮮人慰安婦に直接邂逅した当時の日米軍人の見解に解説が加えられた一冊です。

各証言もさることながら、敵対した日米軍人の朝鮮人慰安婦「観」を比較するのも、大変興味深いかと思います。

これまでは朝鮮人慰安婦側の声だけが一方的に語られてきた感がありますが、本書によってもう一方の見方と、そしてその方達を通した朝鮮人慰安婦の声が聞けて、日韓に加え米国他国際機関までもが取り上げている慰安婦問題を、より一層深く理解でき、その解決に少しでも寄与出来ればと期待するものです。     

皆様にもご一読いただき、忌憚のないご意見を頂ければ編集者も嬉しい限りと存じます。

加州高校へ慰安婦図書の寄贈、新HPの立ち上げ

今年の9月からカリフォルニア州の高校で「慰安婦」を世界史の中で教える授業が始まりました。
そこで正しい知識が与えられるように、GAHT は7-8月に:

・Archie Miyamoto 「Wartime Military Records on Comfort
Women」

・ Kiyoshi Hosoya「WWII Korean Women Not Sex-Enslaved」

・Koichi Mera 「Comfort Women Not Sex Slaves」

を州全体の約1100校に送付し終えました。

要した費用の約200万円は皆さまからのの寛大なるご寄付で、そしてカリフォルニア在住の有志の皆様からご提供いただいた労力によって、この様に完了することができました。

ここに活動の報告をし、ご協力していただいた方々に、深く、御礼申し上げます。

関連しまして授業の参考となる資料を提供する新しいwebsite:
Pacific Institute for Asian Studies(www.pacificIFAS.org)
を杉本裕司氏とともに立ち上げました。

「Pacific Institute for Asian
Studies」は新設の機関で、第二次世界大戦中または直後の大きな問題点を取り上げて、英語圏の人にはあまり知られていない図書を英語で解説することを目的としております。
ぜひ、ご覧にただきたいと思います。

代表 目良浩一

国連人権理事会 第42回定期会合に意見書を提出  報告その7

ジュネーブ人権委員会
GAHT イベント報告   

2019年9月9日はジュネーブの人権委員会第一日目でした。数日前まで雨が多く、10℃との情報でしたが、出発したアトランタと変わらない真夏日和が滞在中1週間続きました。

しかし、外の陽気な素晴らしい気候とは裏腹に、私共GAHTの初めてのジュネーブ国連内でのイベントと各種イベントへの参加は第一日目、我々は素手で戦さに来たのだと悟りました。まず、日本勢は見えた所、我々4人のみ。しかも我々の座長がイベントのリクエストをしていたにも関わらず、許可がでたのが直前、数日前です。すでに準備していましたが、許可が取れるかどうか分からない状態での準備でした。力の入れ方、詳細に至るイベントの運営、国連内のコネクション、ネットワーキングなど、どれ程の工程が必要か全て、“許可が下りたとして“進めていたのです。座長、細谷氏は独自で全てこなされておりました。この件については、今後少ないながら、一人一人が力の駒になり、動輪となり、われらがイベントという車両を駆動していくノウハウを思考する学びとなりました。

次に、国連内には、中国人や韓国人のあらゆる職種と思われる人たちが多数(数え切れない程です。)陣取っていること。国連職員、プレスエリア、人権委員会イベント参加者(多数)等。皆様、国連には常連の方たちのように見えました。私たちのように、ウロウロ、きょろきょろのようには見えませんし、国連の職員の人たちともお知り合いのように談笑しておられました。しかしながら、我々日本人が“居る”というのは、彼らにとって、かなりの緊張感を与えているようで、カフェテリアでは誰も居なかったテーブルに4人が座って話して居たところ、我々を挟んだ2つのテーブルが、多数の韓国人だけのテーブルになってました。その一つのグループは挺対協のようでした。ちなみに挺対協はその名称を変えたそうです。新名称は日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯:     正義だそうです。捏造、虚偽、恫喝をする組織名が“正義連”とは、恐れ入りました。そこに座っている間にも、写真をたくさん取られてたようです。仲間の一人が、スマートフォンで撮り返してやったら、離れて行ってしまいました。昼ごはんを食べようとはるか遠くにある国連内レストランに行った時も、同じ人物が何と我々の後ろに座っていたそうです。我々も脇が甘いグル―プでしたが、この若い韓国人も我々に見破られるくらいなので、まだまだ修行が足りないです。他者の行動を見て、今後の対策にするのも、今回のように実際国連の中に入って行動することによって、分かる事です。

また、本イベントについては、数々の今後に対する留意点、宿題がありました。細谷氏がプレスにこのイベントについて取材をお願いしたにも関わらず、読売は記者でなく、アシスタントの女性が来ました。朝日はフランス人記者が来たようです。残念なのは、産経が来なかった事、共同通信は、我々のイベントには“都合がつかなくて”来れなかったにも関わらず、挺対協のイベントには(われわれ全員参加)一時間一杯記者席に在席し、おまけに、挺対協人物にイベント後に取材してました。さらに、同じような事例が国連人権委員会の委員が、我々のイベントの前の韓国のイベントにずっと参加していたのに、そのイベントが終わると、我々のイベントには次の参加する会があるからと、一分も留まらず退室してしまいました。細谷氏が強く引き留めたにも関わらずです。これら数々の出来事は、すでに何らかの方法で韓国とメディア、国連委員会は関係が出来上がっている証拠ではありませんか。我々は赤の他人だったのです。ちなみに、日本国国連職員も参加してくれませんでした。この件についても、今後の課題と思います。もちろん、アプローチの方法論もあります。しかし、国連はあの日、あの時間に行って、あのイベントをしたのみならず、事前にネットワーキング、パーソナルなコネクションを作っていたら、少しは違ったものになったかと推察します。これは国連という組織を知らない素人の意見として、お聞き流し下さい。少なくとも、私には上記のように感じられたのです。

さらに、本館で国連が開催した人権委員会のファンドが足りないので、皆様に委託金をお願いしますという“お金下さい”ミーティングにも参加しました。この様なミーティングで元気に発言するくにはおりません。殆ど全員が、お金を頂くために来ているのです。

このミーティングに行く途中、広い廊下の高い壁面上から、下まで、端から端まで、を全部使って、中国の少数民族に対する手厚い保護活動をしているパネルが掲げられ、多彩な民族衣装を着けた民族の写真、多数の彩色豊かなカタログが用意されてました。かなり、時間とお金を掛けて作ったものと見受けられました。というのは、春に、トランプ大統領の中国のウィグル、チベット、モンゴル等に対する民族浄化政策、侵略に対する告発に対する、カウンタープロパガンダです。総会の席でも、ショートスピーチの機会を与えられ、訴えていました。事ほど左様に、韓国のみならず、中国にも場所も機会も充分に与えられ、国連に来る。知識も財力もない、弱小国に、お金をつかませ、洗脳する機会を与えます。よって、どのような弱小国でも一票ありますから、国連はますますもって、中国の遣りたい放題、言いたい放題、嘘つき放題の場となっているのです。

今、長い年月、中国と「ずぶずぶ」だったアメリカの政権が代わり、米中貿易交渉に先立ち、ウィグル人権問題で国防省、更に商務省もすでに、国家安全保障上のエンティティ リストを作り、国防権限法により妥協のない姿勢を見せている現状です。更に米国議会上院では、ウィグル人権法は通過しました。次は、下院の通過待ちの状態です。時は、まさに具体的に力強く変わりゆく時となりました。我々は、今は国連では最少数です。しかし、時と正義は私たちにあります。

このような現状に、GAHTは保守で唯一国連で認可された組織として、次は丸腰では行きません。一矢を放って行くつもりす。 

静子コールペパー

国連人権理事会 第42回定期会合に意見書を提出  報告その6

初めての参加者の報告・感想等


今回はGAHTからは、初めて3名の方が国連の会議を傍聴しました。

その記念写真を中国人権進展70年展の看板前で撮りました:

その内の一人堀野浩史さんの感想を掲載します。最初に行って色々と国連ビル内に入るのに苦労されましたが、何とか入って貴重な傍聴をされたと思います:


United Nations Human Rights Council、UNHRC

国際連合人権理事会 雑感

この度、9月9日(月)から13日(金)まで連日5日間国際連合人権理事会に参加する機会を得ることができました。いわゆる従軍慰安婦の問題にはひと一倍の関心があり、問題意識は持っているものの、2008年、同人権委員会が日本の人権状況に関する報告書で、「慰安婦(日本軍性奴隷制)問題に関する完全な解決を日本国政府に対し要求」ということに至った事情、世界各国のこの問題に対する関心、理解はどれほどのものなのか、また、どこでどのようにしてこのような要求が発せられることになったのかなど、今回の参加により、現実的に肌で感じることができたことは私にとって大きな収穫でした。このような機会を与えていただいた、目良さん、細谷さんはじめGAHTの皆さんに深く感謝したいと思います。

■国際連合へ

9月8日初日9:30ゲート前集合、堀野は入り口で申込書の不備のため入場許可が得られず、足止め。改めて入場申請し直し(細谷さんのPCからインターネット発信、細谷さんにはすっかりお世話になってしまいました。)厳重な検査(航空機乗るときのような)を受けて通過、四、五十メートル先の会議場の建物へ。そこには詰め込めば2、3千人は入るかと思える巨大な円形のミーティング・ルーム。その広さと天井を覆う巨大な天井画にしばし息をのむ。パリオペラ座のシャガールの天井画を彷彿させられ、大胆な表現にしばし目を奪われてしまう。

■日本(GAHT)の部会へ勧誘のチラシを配りながら

ふだん我々が目や耳にする国名より遙かに多い聞いた事もない小国の数々、その多さに驚く。我々は有力と思われる国々の名札の机にチラシを置いたが、はたして何かの決議で多数決となった場合、すべての国が一票の同じ力を持っているわけで、はたしてこれらの国々が極東の隣国間で起こっている利害に無関係な問題に関心を持ち、真剣に、真実がどうであったかなど真剣に考える国はあるのだろうか。そこでは声高に叫び、主張した方が勝ち、あるいは賄賂とはいわなくとも何か有利な条件をちらつかせることで主張を有利に進めることは簡単なことなのではないだろうか。かつて日本は、何の証拠もない韓国の主張に強く反論することはなかった。そのため日本軍が朝鮮人女性20万人を強制連行し慰安婦にした、抵抗すると激しい虐待をした、終戦後証拠を隠すためにそのほとんどを殺害したといようなねつ造が真実として理解されてしまった。即座に強く国際社会に反論すべきだったのだ。

国として常にそのような不利益を被るようなねつ造、暴言に対し目を光らせる部署を立ち上げ、即座に時を失せず反論することが必要だと主張する論者がいるが、私もまったく同感だ。

そして今、我々は既に国際的定説となってしまった虚偽ねつ造を切り崩して行くという大変な作業を続けなければならないのだ。いつか真実が勝利を収めるとのんびり構えているようでは、永久に世界のそしりを受けしまう。平和の少女像しかり、ユネスコに記憶遺産登録されてしまった南京大虐殺しかり、後戻り出来ない空しさを感じるばかりだ。

  • 日本(GAHT)部会で

GAHTは、今回初めて短いながらも国連の部会で発言の機会を得たとのこと、すばらしい第一歩。細谷さんの努力に感謝しきり。訪れた人は多くはなかったが、連日ミーティングルームにチラシを置き、めぼしい参加国の机にチラシを配り、GAHTの主張を国連の場に提示出来たことは大きな前進だった。そして少数ながらも耳を傾け、意見をのべてくれた人がいたことは、第一歩としては成功だったのではないだろうか。

もちろん国を挙げ、あるいは国の援助を受けてやっている中国や韓国の部会に比べ、派手さはなかったけれど、我々全員初めての経験、様子がよく分からない中での発表、しかし、一つあるということは無ではない。これからも根気よく継続して理解を求めて行かなければならない。最近インターネット上では韓国からの発信に懐疑的な意見が少しずつでてきているようだ。この傾向がさらに強くなって行くことを期待したい。

私といえば、持論を述べたり、討論に参加出来るような英語力はなく、もっぱら皆さんの下支えが出来れば、最悪迷惑をかけることがないように出来ればと思って参加したわけで、プラカードを張ったり、ビデオを回したりともっぱら裏方役。発表側4人、訪問者延べ10人程度。

  • 韓国、中国の部会で                        1)中国                              まず、この国はNGOと言いながら国家規模で資金をふんだんに入れ、会場の廊下の広い部分に大きなカラーのパネルを何枚も並べ、パンフレットもカラー印刷の立派なもので自分たちの意見を主張していた。世界から非難を受けているチベット、ウイグル、少数民族に対する非人道的な激しい弾圧。しかし部会ではすべての民族を尊重、友好的な関係にあることをぬけぬけと主張していたのには驚くばかり、いったいこの国には良心のかけらもないのか、恐ろしささえ感じた。逆説的に捉えれば、これほど大々的に覆い隠さなければならないのは、隠さなければならないほどの悲惨な現実があるということだ。部会入り口には客寄せのためか軽食、飲み物が山に用意され、それに釣られてか結構な人数が集まっていた。画像(静止画)やパネルをふんだんに使った発表では、いかに漢民族が少数民族を尊重し、友好的にやっているかという、伝えられている状況とはまったく逆の内容で、弾圧など全くないというような発表をチベット人にやらせていた。中国人スタッフ30〜40人程度。訪問者不明。10名程度か。

 2)韓国

こちらもカラー印刷、従軍慰安婦だったというキム・ボットンを表紙にした小冊子を配布、チラシには国の資金が入っていることをあからさまにしていた。韓国も中国も国家事業としてとなっているのだ。発表では時間の約半分が動画。キム・ボットンを追いかけ、ドキュメンタリー仕立て、残り少ない余生を静かに暮らしたいだろうに、アメリカにまで出かけて訴えてさせるという非情さ、しかも効果音の楽曲付き、最後には発表者がすすり泣いて見ている人の涙を誘う演技つき、ここまでやるんだと関心するばかり。

しかしその日、気味悪いことが。我々4人を監視する薄黒いスーツの中年男が近くにつきまとい、カフェテリアでは我らのすぐそばに後ろ向き腰掛け、我ら4人に聞き耳を立てていた。顔をわずかに傾け、左目をギラギラさせながら見張っているのである。その後、韓国の部会では彼は客席後方中央に陣取り、我々には顔を合わさないように後ろ向きに座っていたが、私はそんなスパイのような場面にはかつて出会った事がなく、旋律を覚えてしまった。あとで聞いたところではもう一人若い男が見張っていたとのこと。こんなことでオタオタするとは、なんだかんだいいながらも、普段はすっかりお花畑に住んでいるんだなあとあとで苦笑。しかし、国際社会の駆け引きの場では普通のことなのかも知れない。

このドキュメンタリーが終わって訪問者は拍手。韓国人たちといえば司会者以外は冷静な様子、何度も校正、修正を加え、リハーサルを繰り返し、見慣れたものなのだろう。くだんの監視役の男はごく冷静、何の反応もしなかった。持ち時間の半分程度を静止画と動画、ドラマ仕立ての映像。ほとんど話と文字やグラフだけの発表が多い中で、動画の訴える力の大きさをしみじみ感じた。初めて見た人は真実はどうというより、楽しめただろうし、強い印象を受けて帰ったに違いない。我々もこの力を無視はできない。

発表側15名程度。訪問者10名程度。

国連の事情に関してはまるで素人、参加申し込み、トラブルの解決など慣れない私をただただ我慢強く助けて下さった細谷さんはじめ、岡田さん、静子さん、バックアップして下さった目良ご夫妻に深くお礼を申し上げたい。

                                                                      2019年10月1日 堀野浩史